戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)オンラインブックダウンロード
戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)
によって 吉田 満
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戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)オンラインブックダウンロード - 内容紹介 昭和20年3月29日、世界最大の不沈戦艦と誇った「大和」は、必敗の作戦へと呉軍港を出港した。吉田満は前年東大法科を繰り上げ卒業、海軍少尉、副電測士として「大和」に乗り組んでいた。「徳之島ノ北西洋上、「大和」轟沈シテ巨体四裂ス 今ナオ埋没スル三千の骸(ムクロ) 彼ラ終焉ノ胸中果シテ如何」戦後半世紀、いよいよ光芒を放つ名作の「決定稿」。 内容(「BOOK」データベースより) 昭和二十年三月二十九日、世界最大の不沈戦艦と誇った「大和」は、必敗の作戦へと呉軍港を出港した。吉田満は前年東大法科を繰り上げ卒業、海軍少尉、副電測士として「大和」に乗り組んでいた。「徳之島ノ北西洋上、「大和」轟沈シテ巨体四裂ス今ナオ埋没スル三千の骸 彼ラ終焉ノ胸中果シテ如何」戦後半世紀、いよいよ光芒を放つ名作の「決定稿」。
戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)の詳細
本のタイトル : 戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)
作者 : 吉田 満
ISBN-10 : 4061962876
発売日 : 1994/8/3
カテゴリ : 本
ファイル名 : 戦艦大和ノ最期-講談社文芸文庫.pdf
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以下は 戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
あとがきによれば本作品は終戦直後に書かれたとのことであるが、それでも沖縄特効作戦中の大和艦内の様子をほぼリアルタイムに描き出したものと思って間違いないだろう。私は今でもこの作品を一乗組員の証言として捉えている。証言として興味深いことはいくつかあり、ひとつ例を挙げれば、艦内で戦艦対航空機の優劣を論じても戦艦優位を主張する者がおらず、「世界の三馬鹿、無用の長物の見本―――万里の長城、ピラミッド、大和」などと言う雑言が流布していたそうである。このことからすると、この作戦が成功すると信じていた乗組員は一人もいなかったのではなかろうか?それでも任務を疎かにした者はいなかったようである。この辺が日本人の日本人たる所以かもしれないが、やりきれない気持ちばかり湧き上がってくる。この作品が発表された当初(昭和24年頃)、戦争肯定の文学であるとか、軍国精神鼓吹の小説であるとかの批判がかなり強く行われたそうである。敵愾心や軍人魂を強調する表現が含まれているためらしいが、戦闘や漂流、著者を救出した駆逐艦内の惨憺たる描写からは厭戦気分しか催してこない。いずれにしろ、当時の大和乗組員たちが実際に何を思い何をしたのかを後世に伝える優れた作品だと思う。
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