電子ブックエトセトラ VOL.2無料ダウンロード
エトセトラ VOL.2
によって 山内 マリコ
3.9 5つ星のうち(11人の読者)
電子ブックエトセトラ VOL.2無料ダウンロード - 内容紹介 フェミマガジン「エトセトラ」2号目は、〈日本でいちばん有名なフェミニスト〉田嶋陽子を大特集!世代を超えて集結した執筆陣によるエッセイ・書評や、一般投稿「田嶋陽子さんへの手紙」、そして、田嶋陽子本人へのロングインタビューなどで構成。現代のフェミ作家たち=山内マリコ&柚木麻子責任編集による、最強のフェミ・アイコン田嶋陽子へのリスペクトに満ちた一冊。あの頃、テレビで田嶋先生を観ていた、すべての少女たちへ捧げます! 目次 特集/We Love 田嶋陽子! 寄稿 津村記久子/扉の存在を知らせる人 石川優実/田嶋さんの「自分の足を取り戻す」と#KuTooのこと 荒木美也子/前略、田嶋陽子さま 書評:書く女〜田嶋陽子を読む 王谷晶/ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ジャパニーズ・カルチャー斎藤美奈子/空気を読まない彼女の直球ド真ん中な「愛情」論 北村紗衣/田嶋陽子を取り戻す カナイフユキ/恋愛は親離れの始まり?家族という足枷をはずして…… 若竹千佐子/ 女の人生はいつだって面白い北原みのり/田嶋陽子が教えてくれた優しいフェミニズム伊藤春奈(花束書房)/どん詰まりの国に突き刺さる女たちの言葉堀越英美/やんちゃでかわいい「僕」たちの世界で 田嶋陽子出演映像全レビュー(柚木麻子)田嶋陽子ロングインタビュー〈私〉が生きるためのフェミニズムマンガ松崎りえこ 知りたい!田嶋陽子さんの“Her"ストーリー 座談会 斉藤正美✕山口智美✕山内マリコ✕柚木麻子「私たちが田嶋陽子を好き」な理由インタビュー板本洋子「花婿学校」とはなんだったのかTVと田嶋陽子 武田砂鉄/キレさせていたのは誰で、何を言っていたのか 柚木麻子 /12歳が出合ったフェミニズム 山内マリコ/ 『そこまで言って委員会NP』観覧記 投稿コーナー「田嶋陽子さんへの手紙」 連載 編集長フェミ日記 2019年7〜8月 LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景/宇壽山貴久子 私のフェミアイテム/河村敏栄 etc.bookshop通信 エッセイ ユン・イヒョン「女性について書くこと――多すぎる質問と少しの答え」(すんみ 訳) 著者について 山内マリコ(やまうち・まりこ) 1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2008年「16歳はセックスの齢」で「女による女のためのR‐18文学賞読者賞」を受賞。2012年、同作を含む初の単行本『ここは退屈迎えに来て』を刊行、地方に生きる若い女性のリアルを描いた。小説『アズミ・ハルコは行方不明』『かわいい結婚』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』、エッセイ『皿洗いするの、どっち?目指せ、家庭内男女平等』、短篇&エッセイ『あたしたちよくやってる』など著書多数。 柚木麻子(ゆずき・あさこ) 1981年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞、同作を含む連作短篇集『終点のあの子』でデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を数多く発表。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。同作は、高校生直木賞も受賞した。他の著書に「ランチのアッコちゃん」シリーズ、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』『デートクレンジング』『マジカルグランマ』など多数。
エトセトラ VOL.2の詳細
本のタイトル : エトセトラ VOL.2
作者 : 山内 マリコ
ISBN-10 : 4909910026
発売日 : 2019/11/7
カテゴリ : 本
ファイル名 : エトセトラ-vol-2.pdf
ファイルサイズ : 21.97 (現在のサーバー速度は24.35 Mbpsです
以下は、エトセトラ VOL.2に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
若い頃から田嶋陽子さんを尊敬していました。テレビで見ながらカッコ良い、素敵、痛快!…などと思っていたので、「世間では田嶋陽子さんをそんな風に思ってたのか…」と自分の認識とのギャップに気付かされました。買う前は「ユリイカ」の作家特集や、小学館の「漫画家本」のレベルの、濃密な文章と情報を期待してたのですが、読んでみると、イメージとは全く違いました。だからと言って、悪いとは思わず。若い方たちが田嶋さんを知るきっかけであったり、田嶋さんに対する誤解を解き、TVを中心としたメディアのバイアス(意図した演出や編集)に気付かせたり。「田嶋陽子」を再評価する呼びかけをすることは、素敵だと思いました。寄稿された文章の中では、柚木麻子さんの「12歳が出合ったフェミニズム」、斉藤正美✕山口智美✕山内マリコ✕柚木麻子による座談会「私たちが田嶋陽子を好き」な理由、が好きでした。***購入の目的だった田嶋陽子さんのロングインタビューは8ページしかなく、内容も薄く感じました。田嶋さんのサービス精神や頭の回転の速さ、余裕に助けられている雰囲気で、インタビュアーの準備不足、勉強不足が見える感がありました。ファンブック的な要素が強い本だから仕方ないのでしょうが、先日公開された文春オンラインの田嶋陽子インタビューが素晴らしかったので、インタビュアーの力量の差を感じました。(ちなみに、今回「エトセトラVol.2」を購入したきっかけは、こちらのインタビュー記事でした。)総合評価としては☆☆☆といったところで、☆1レビューにある「立ち読みで十分」という言葉もうなずけます。軽さやカジュアルさは浅さにも見えるし、言葉も分かりやすいけど深みは感じられません。私は40代女性です。「エトセトラVol.2」は”若い人に向けた本”という認識なので、率直に書かれた田嶋さんへのリスペクトや敬愛を好ましいと感じる反面、自分自身が読む本としては物足りなさがあります。ページ数も薄いし(A5サイズ全114ページかな?)、内容がぎっちり詰まった本ではないです。どうしても読者を選ぶと思います。この雑誌には同人誌のような勢いと軽さがあり、カジュアルにフェミニズムを語っている雰囲気も好ましいです。反面、主張や意見が表面的と言いますか。田嶋さんは自身のフェミニズム観を分かりやすく伝えてくれますが、責任編集のお二人のフェミニズム観はぼんやりしているように感じました。私は山内さん、柚木さんの文章に触れるのは今回が初めてで、SNSでも見た覚えがなく、お二人がどういう女性か、知らずにこの本を手にしました。そういった事情もあり、お二人のことがよく分からないまま本が始まり、終わった感がありました。この雑誌の中でお勧めされる田嶋さんの著書『愛という名の支配』は1992年に出された本で、2019年10月末に文庫版が出たようです。私は『愛という名の支配』という本の存在を知りませんでしたが、この本をきっかけに興味を抱いたので文庫版を読もうと思います。文庫版の解説者は山内さんのようです。田嶋さんの本を読んだきっかけが「文庫版の解説を依頼されたこと」だったとしても、時代を超えて出逢えた名著を全力で紹介していこう!という姿勢には好感を覚えました。***上では☆3と書いてますが、このレビューは☆1つです。間違いではなく、☆は1つです。☆1しかつけない理由は、山内マリコさんによる、まえがきに当たる文章が不快だったからです。タイトルは「はじめにー―田嶋陽子を救え!」とあります。締めの近くにある文章には”誤解された一(いち)フェミニストを、この手で救いたいのだ”。2019年の現在、自分(達)を主語に、「救う」という動詞を使う場面を目にするとは思いませんでした。自分の認識していない「救う」の意味があるのでは?と、国語辞典と漢和辞典を引きました。私の認識している意味しかありませんでした。まえがきですし、推敲を重ねて、決意を持って「救う」という言葉を選んだのだと期待しますが、山内さんも、もう1人の責任編集である柚木さんも、仲間であるライター・エディターも、この表現を止めないのですね。議論を交わしたうえで決断したのであれば、それはそれで仕方ありませんが。山内さんがどういった文章表現、言葉を選ぶかは、山内さんの自由ですので、自分が間違っていないと思えばそれを貫いて頂いてよいのです。ただ、私は「田嶋陽子を救え」という言葉を不快に感じました。目の前が暗くなるくらい、絶望を覚えるくらい、「救う」という言葉に引っかかった。それだけの話です。フェミニストを自称する皆さんは、差別がある状態であったり、自由に選べない、搾取されているといった状態を主張・説明すると思いますが、なぜ敢えて「救う」という、関係性に強弱が生じる言葉を用いたのか。選んだ目的や気持ちが理解できず、悩ましいし苦しいです。強者(救世主、救う側の人間)が田嶋陽子さんであったなら、まだ理解できます。田嶋陽子さんの存在を知り、田嶋陽子さんの著作を読むことによって、読者や若いフェミニストが救われる。それなら分かるし、山内さんの論旨もそうなっているように読み取れます。でも、タイトルには「田嶋陽子を救え!」とある。山内マリコさんが、若いフェミニスト達が、いかにして田嶋陽子さんを「救う」のか。田嶋さんは救済を求めてもいないし、見ていて救う必要があるとは思えないのですが…(と、山内さんも文章内でツッコミを入れてるのですが、タイトルでは以下略)。この本の取り組みは素敵だと思うし、全体としては好感が持てるだけに、あの一文、あの一語の存在が惜しい。とはいえ、田嶋陽子さんの本を知るきっかけを作ってくれたことには感謝していますし、対談内で話題に出た斎藤さんや山口さんの「田嶋陽子論」は読んでみたいので、出版を楽しみに待ちたいと思います。
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